スマート薬箱®による服薬アドヒアランス支援モデルの実証を開始 神奈川県のME-BYOリビングラボ実証事業に採択 企業ニュース
SMK株式会社(代表取締役社長:池田 靖光、以下SMKという)は、一般社団法人川崎市薬剤師会(会長:伊藤 啓、以下川崎市薬剤師会という)および横浜薬科大学(薬学部 臨床薬剤学研究室 専任講師:長嶋 大地)と共同で、服薬支援デバイス「スマート薬箱®」を活用した服薬アドヒアランス*向上モデルの実証事業を開始しました。本事業は、神奈川県が推進する「神奈川ME-BYOリビングラボ」の実証事業として採択されたものです。
* 服薬アドヒアランス:患者が治療方針に納得し、主体的に薬を適切に服用し続ける姿勢や行動
実証の目的
慢性疾患の治療で継続的な服薬が必要な患者さんの中には、朝、昼、夕、寝る前といった複数回の服薬において、「飲み忘れ」や「服薬時間を意識できない」といった悩みを抱えている方がいます。一方で薬剤師は、患者の実際の服薬状況を把握しづらいという課題を抱えています。本実証では、患者さん、薬剤師双方の課題解決を目指し、SMKが開発したスマート薬箱®のアラーム機能と引き出し開閉検知データを活用することで服薬行動を可視化し、薬剤師がデータに基づいた支援を行うといった、患者の行動変容と服薬アドヒアランスの向上を検証します。
実証の概要
- 実証期間:2025年10月~2026年3月(予定)
- 実証対象:川崎市薬剤師会会員薬局の利用者(患者)約20名
- 実証方法:スマート薬箱®を利用する患者と利用しない患者の比較研究
- 検証項目:服薬率の維持・向上、薬剤師の支援行動変化、服薬行動データを活用した支援効果
3者の役割
| 企業・機関名 | 役割 |
|---|---|
| SMK株式会社 | スマート薬箱®の提供・機器サポート、データ連携・解析支援 |
| 一般社団法人川崎市薬剤師会 | 実証フィールド提供、対象者選定および現場支援 |
| 横浜薬科大学(講師 長嶋大地) | 研究デザイン策定、データ解析、学術的評価 |
スマート薬箱®について
SMKのスマート薬箱®は、4つの引き出しを備えた服薬支援デバイスです。設定時刻になるとLED点灯と音声で服薬をお知らせし、引き出しの開閉を検知して記録。スマートフォンアプリを通じて服薬状況を可視化し、クラウド経由で薬剤師や家族が確認できます。これにより、薬の「飲み忘れ」「飲み間違い」「飲みすぎ」を防ぐとともに、服薬行動データを活用した新たな服薬支援モデルの確立を目指します。
※ スマート薬箱はSMK株式会社の登録商標です。

神奈川ME-BYOリビングラボについて
神奈川県が推進する「神奈川ME-BYOリビングラボ」は、県民の意識・行動変容を促し、未病改善や健康寿命延伸につながる製品・サービスの社会実装を支援する取り組みです。
神奈川県のサイト https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/cnt/f536534/index.html
今後の展開
本実証で得られた知見をもとに、服薬支援の標準モデル化や薬剤師の業務の効率化につなげることを目指します。そして、スマート薬箱®の社会への実装に向け薬局や医療機関との連携を強化し、高齢者や慢性疾患の患者さんが、安心して治療や日常生活を続けられる環境を整えることに貢献してまいります。
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